英語で「study」とは、あるテーマについての知識を得るために読書や授業など、時間をかけて学習活動を行うことを指します。つまり、どれだけの時間や労力を学習に注いだかという点に重きが置かれています。
一方、「learn」は、経験や勉強、または教えられることによって実際に知識やスキルが身につくという結果に焦点を当てた言葉です。学んだ内容が記憶に定着し、理解できている状態を表します。(引用:Longman)
まとめると、「study」は学習に時間や労力を費やす行為そのものを意味し、必ずしもその成果が表れているかは問われません。対して「learn」は、実際に知識やスキルが身についた結果を示すため、結果が明確に現れていることが求められます。
study (=努力して学ぶ)
learn (=知識を得る、習得する)
・We study English at school.
(学校で英語の授業を受けている=時間をかけて学習している状態)
・We learn English at school.
(学校で英語を学び、実際に知識として身につけている状態)
・I studied five English sentences.
(英文を5文勉強した。=時間をかけたが、結果については明示されていない)
・I learned ten new words.
(新しい単語を10個覚えた。=習得した成果が表れている)
注意点として、「I’ve studied English for 10 years, but I can’t speak it.」という文は、「英語を学ぶために時間を費やしてきたが、実際に身につける結果には至っていない」という意味になります。一方、「I learned English, but I can’t speak it.」という表現は、習得したはずの英語が話せないという矛盾を孕むため、通常使わない表現です。